ニッケイ新聞 2008年7月26日付け
【バストス】バストス婦人会(佐藤ゆりこ・ルイーザ会長)が、今年も「ブラジルYOSAKOIソーラン大会」へ出場する。今年で参加四度目の同婦人会は、下は五十五歳から上は九十三歳までが所属し、平均年齢は六十を超える。結成七年目にして、増えつづけた会員は現在七十三人を数える。今年は十八人の選抜メンバーが、大会出場に向けて猛特訓中だ。
踊りの指導をする光石美佐子さん(72・二世)は「宝塚の男役みたいにかっこいい」と、婦人会の会員たちのカリスマ的存在だ。光石さんの母、光石竹野さんはかつてコロニアで異彩を放った「伯光団」の一員だった。光石さんも十一歳の頃から子役として一緒に芝居をしてまわった。
一度に四人の役をこなすのは当たり前だった母竹野さんのことを、光石さんは「すごい人だった」と振り返る。現在、光石さんは踊りの教師として婦人会員七十三人の先頭に立ち、踊りを披露するだけでなく、衣装のデザインや振り付けも自分で考え、一人何役をも手がける。
大会前や祭りのある時期には、毎朝一時間から二時間、盆踊りとYOSAKOIソーランの練習がある。「先生が上手だから頑張れるの」と婦人会の会員たちは口をそろえ、練習の成果も踊りだけでなく、「殆どの人の高血圧やコレステロール値が下がった」という事実にも示されている。
光石さんは「今年はベテラン組が少ない」と不安をのぞかせながらも、「今頑張って最終調整してますから」と、溌剌と答えた。
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「第六回ブラジルYOSAKOIソーラン大会」(ブラジルYOSAKOIソーラン協会主催)は、二十七日行なわれる。第一部午後〇時、第二部午後五時から。審査員を換えて、各グループが二度踊る。十八グループが出場予定。他に「グループ・サンセイ」が特別出演。
会場は、ビア・フンシャル(Via Funchal/Rua Funchal,65 Vila Olimpia)。入場整理券はすでに配布終了。問い合わせは(同協会=11・3541・1809)まで。