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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月7日付け

 トラックの乗入れ規制などで渋滞緩和といわれたサンパウロ市だが、七月二十一日朝の三一キロに対し、公立校授業再開後は四一キロ、私立校授業再開の四日は九一キロなど、効果判定にはもう少し時間が必要。また、規制区域外のルートを探しサントス~ヅットラを走り抜けるトラックなどで、規制区域外の交通量増加と、予想されていた報告も届き始めている。
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 乾燥続きで待ち望まれていた雨だが、五日にサンパウロ州を襲った雨と風は、短時間にもかかわらず、ヴィニェードで工事中の壁が倒れて男性一人が死亡、カタンドゥーヴァで水にさらわれた若い女性が行方不明、サンパウロ市バラ・フンダで六十二歳の女性が腐りかけていた木が倒れて来てけがなどの被害をもたらした。サンパウロ市内の十地区とABC地区の三市では停電、コンゴーニャス空港も三十分閉鎖を余儀なくされた他、倒木や信号停止による交通障害も起きた。
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 パラー州で五日、警官が撃った弾で十七歳の青年が死亡。腹を立てた住民らが、裁判所や警察署を襲い、破壊活動の後、警察署に拘留中の三人を解放し、放火。七月のマラニョンのケースと良く似ている。
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 六日朝は六時からブラジル対ドイツの女子サッカーの試合があり、テレビのニュースの時間も変更。結果は引分けだったが、本欄で触れる試合の情報などは、基本的にはブラジル関係ですのでご了承を。ルーラ大統領も六日に北京入りしたが、ドーピングなどで、北京を離れる選手たちもいる。なお、オリンピックの優勝経験がない男子サッカーは、中国、ベルギー、ニュージーランドと共にC組。日本男子はB組で、オランダ、ナイジェリア、米国と予選リーグを戦う。

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