湖西ブラジル人殺人＝出国男女の逮捕状請求＝静岡県

ニッケイ新聞　２００８年８月９日付け

　【静岡新聞】湖西市大知波でブラジル国籍の派遣社員（３５）＝新居町浜名＝が遺体で見つかった殺人・死体遺棄事件で、新居署捜査本部は八日、殺人容疑で被害者の妻（３４）＝同国籍、新居町中之郷＝と妻の交際相手の男＝同＝の逮捕状を請求した。
　殺人容疑で再逮捕された工員（２８）＝同国籍、浜松市中区西伊場町＝の供述などによると、六月七日夜、同容疑者の自宅で被害者の妻が被害者を刺したという。妻はその後、工員の自宅に来た交際相手の男（３７）とともに被害者を湖西市大知波の山中に連行、殺害したとみられる。
　捜査本部は、事件後にブラジルに帰国した二人を国際手配する方針。ブラジルは憲法で自国民の引き渡しを認めていないため、代理処罰（国外犯処罰規定による訴追）事件になる可能性が高い。