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ニッケイ新聞 2008年8月16日付け

 九日に行われた老ク連大会・芸能祭。数年前に比べ、出演者、観客共に少なくなり「寂しい」との声が多く聞かれたが、外出する機会が少なくなったお年寄りにとって、同世代で楽しめる行事は元気の源になっているようだ。今後も、活発な活動を期待したい。
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 今年、創立六十五周年を迎えた三重県人文化擁護協会。六十五周年の記念事業の一環として記念誌の作成にあたっているそうだ。前回は三十五周年を記念して日本語で編集。三十年ぶりの作成にあたり、今回はポ語で作る計画だ。完成には約二年の歳月を予定している。「次回は三十年後になるでしょうから、後世のためにはポ語の方が良いでしょう」と徳力会長は説明していた。
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 三重県内には現在約五万一千六百人(内二万一千人がブラジル人)の外国人が居住している。外国人の人口比率は約二・七パーセント。そのうちブラジル人は約四〇パーセントと大半を占める。言葉ができない外国人にとっては、医療問題が目下の悩みだという。そのため三重県では、〇九年度から看護学校に入学する外国人に対して奨学金を出す計画をしている。三重県生活・文化部国際室の楠木優室長は「病気になった時に子供を通訳がわりにしている。今回の奨学金で進路の安定になれば」と希望を述べていた。

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