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聖南西・リベイラ=9月に百周年記念式典=〃日本移民ゆかりの地〃レジストロで=「友情の灯」リレーも

ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

 レジストロでは九月六日、島内憲日本国大使ご臨席予定のもと、盛大にブラジル日本移民百周年記念式典と記念行事が行われる。九月四日から六日の午後四時まで、今年の四月二十八日神戸港で点火され、六月初旬サントス港に着いた「友情の灯」をレジストロ市内の州立、市立、私立校、三十四校の生徒、社会福祉団体会員や一般市民でリレーする計画をしている。
 日本移民を象徴する「友情の灯」は、六日午後四時、来賓によって、点火台に点火される。その後、ブラジル国歌、君が代斉唱、一千人の生徒による「さくら さくら」「海を渡って百周年」「アクアレラ・ド・ブラジル」の大合唱が行われる。
 その同じ場所、州道SP一三九号線とレジストロのクララ・ジアノッチ・デ・ソウザ大通りの交差点のロータリーで九月六日、午後四時四十分、日本移民百周年記念「友好のモニュメント」の落成式が行われる。
 日本とブラジル並びに聖南西地区とリベイラ沿岸地区の友好、交流のシンボルのこの記念塔は高さ十メートル、重さが約三十トンである。聖南西のサンミゲル・アルカンジョやピラール・ド・スール、カッポン・ボニート方面への出発点として、ブラジルで一番古い日本人植民地であるレジストロのこの地に記念塔が建立される。日本移民百周年のロゴマークをモチーフに日本とブラジルの国旗の色で塗られ、ブラジル人の手と日本人の手がこの塔を支え、百年間に渡る両国民の友好、協調を表している。
 九月六日午後六時、アンガール一一六に於いて、島内大使、柴田アゴスチンニョ空軍少将、丸橋次郎首席領事を始め、聖南西、リベイラ地区三十三の市町村の市長や文化協会代表者参加の下に、先亡開拓者合同追悼法要が挙行される予定。
 カトリックの代表者が儀式を執り行い、他の宗教の代表者も参加する。夜には同地区の各市町村の功労者に表彰状が渡された後、記念の夕食会が催され、約五百人が参加する予定である。
 この記念式典は、聖南西及びリベイラ沿岸地区のブラジル日本移民百周年祭実行委員会が実施する。(金子国栄さん通信)

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