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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年8月30日付け

 政界一寸先は闇―だそうだが、渡辺秀央参議らが民主党を離党し、同志ら5人と新党「改革クラブ」を結成するとかで永田町は大騒ぎらしい。渡辺参議は、これまでも民主党の政策とは異なる場合が多く、日銀総裁人事の承認や道路財源改革の議論でも執行部の方針を強く批判し、小沢一郎代表との対立もかなり激しい▼鳩山幹事長は「背信行為だ。議員辞職が筋」と勇ましいけれども、渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子参議の離党は、民主党にとっても大きな打撃であるのは間違いない。勿論、この3参議がいなくても、民主と新緑風会、国民新党の参議員数は117人であり、共産の7人と社民5人を加えれば、引き続き過半数を維持できる▼と、ここまで書いたところへ、姫井由美子参議が離党届を撤回したの特報が飛び込んできた。渡辺秀央氏ら4人が揃い「改革クラブ」の旗揚げ会見しているときであり、「姫井氏は欠席しているが、気持ちは変わっていない。我々は信じている」と、語っているのに―である。詳細は不明ながら、やっぱり離党はおかしいーの反省が起こったということなのか▼新党の結成には最低でも5人以上の所属が前提であり、4人では新党の立ち上げはできない。と、言うことで渡辺参議の野望?は途絶えたけれども、姫井由美子参議の滅茶苦茶な言動は余りにも酷すぎる。まあ―不倫などの問題とかで週刊誌を賑わせたりもするし、ちょっと世の常識とはかけ離れた女性の方らしく、こんな政界の騒ぎも姫井流によれば「極めて自然」なのかも知れない。と、まさに政界一寸先は闇―なのが、誠に以っておもしろい。 (遯)

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