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「おばさんのいす」プロジェクト=おとなにも聞いてほしい=サンパウロ市で子どものためのお話会=6日

ニッケイ新聞 2008年9月4日付け

 財団法人東京子ども図書館(松岡享子理事長)が二〇〇六年に発足させたプロジェクト「おばさんのいす」が、『おとなにも聞いてほしい子どものためのおはなし』と題したお話会をブラジルで企画。六日午後二時から、サンパウロ市の国際交流基金サンパウロ日本文化センター大ホール(Av.Paulista,37)で一般公開する。
 「おばさんのいす」プロジェクトは、経験豊かな語り手である「おばさん、おじさん」世代を地域に派遣し、お話や読み聞かせ、時にはわらべうたや手遊びなどを通して世代を結び、地域の交流を促し、子どもたちに豊かな成長の場を提供することを目的として発足した。
 海外への事業展開で、昨年ドイツ、イギリスの日本語児童文庫へ訪問。ブラジルでは八月二十五日からカンピーナスなどサンパウロ州でお話会を開いており、言葉の壁を感じさせないおばさんとブラジルの子どもたちとの交流が生まれた、と好評のようだ。
 今回は平田美恵子さん(「おばさんのいす」事業代表)と渡部伸子さん(同図書館理事)が語り手として来伯。お話を通して在日日系子弟へどんな支援ができるか、その情報収集も来伯の目的の一つだという。
 六日の同お話会では意見交換の時間も設けてあり、子どもや大人だけでなく、ブラジル人の保育関係者など、幅広い層の来場を呼びかけている。
 前半は日本やブラジルの昔話など六話をおばさんが紙芝居や人形を使ってお話。後半は「子どものための本の選び方、なぜ選ぶことが必要なのか」の小講演と意見交換会の予定。
 問い合わせは、ブラジルあすなろ文庫(電話=19・3802・4233/11・7622・5682)まで。

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