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北東伯最大の日本文化祭=サルヴァドール=州政府も全面協力=5万人が会場訪れる

ニッケイ新聞 2008年9月5日付け

 【既報関連】バイーア州サルヴァドール市で先月二十九日から三日間にわたり、サルヴァドール日伯文化協会(水島ロベルト会長、ANISA)主催の「日本文化祭り」が行われ、約五万人が来場、盆踊りや日本食などを楽しんだ。これほどの規模で日系イベントが行われるのは、北東伯地方で初。わずか八千人に過ぎない同州日系社会が大きな存在感をアピールする結果となった。
 ANISAは毎年盆踊りを開催しており、昨年十五回を数えたが、今年百周年を迎えることから、関連記念式典・行事を盛り込んだ同祭を企画、州政府も会場を無償で提供するなど全面的に協力した。
 会場入り口では、大鳥居が来場者を迎え、鯉のぼりがバイーアの空に翻った。 広い会場内には、盆栽や折り紙、生け花、書道、マンガなどのバンカが立ち並び、ワークショップには来場者が列を作る場面も見られた。
 セルジッペ日伯協会、JK植民地、バレイラス、イツベラ、ウナ、タペロア、ポスト・ダ・マッタなど、州内外の日系移住地が設けた特産品コーナーで、マンゴスチンやランブータンなど熱帯果実を栽培するイツベラ移住地の堀江仁(東京出身)さんは、「多くの人が見に来てくれた。日本人が作っていることを知らない人も多いようですね」と話し、PRに励んでいた。
 州内最初の日系移住地であるウナ植民地のコーナーでは、開拓当時の写真を展示し、苦闘の歴史を紹介。 兵庫県から五六年に入植した船戸寿恵さん(80)は、「最初は原生林でしたよ」と写真を見やり、注文を受けた移住地特製のクプアスーのソルベッチを盛り付けていた。
 食堂では十のスタンドがヤキソバやウドン、てんぷらなどを販売、サケピリーニャに挑戦するバイアーナたちの姿もあった。
 三十日には、ゲートボールやソフトボール大会も開催され、ペルナンブコ州ペトロリーナ市から参加した松本健さん(37、三世)は、「サルヴァドールの強豪チームに勝つことができた」と笑顔を見せていた。
 「笠戸丸」と名づけられたメインステージでは、日本語学校の生徒らによる踊りやカラオケ、合気道の演舞、コスプレ、YOSAKOIソーランなどが次々と披露され、平田ジョーのライブも会場を沸かせた。
 夜には、ステージ前に組まれた櫓を盆踊りの輪が囲み、ロンドリーナの「一心太鼓」やマツリダンスで老若男女が楽しそうに体を動かしていた。
 「初めて日系のお祭りを見た」と話すネイジ・メンデスさん(42)は、ステージから流れる音楽のリズムに身を任せ、「盆踊りが独特で面白い」と楽しそうな様子だった。
 百周年関連でノルデステの日系イベントを多く訪れたという渡邉利夫・在レシーフェ総領事は、「日系人も少なく、日系の政治家もいない北東伯でこれほどのイベントができるとは素晴らしい」と絶賛し、「百周年を一緒に祝おうというブラジル側の協力も、現地の日系社会が積み上げてきた結果」と大きく頷いていた。

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