ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年9月17日付け

 エンブラツールの発表によれば、移民百周年の影響でイグアスの滝を訪れる日本人観光客が、前年比で三七%増。と言いつつも、最多はお隣亜国の約十三万五千人がダントツ。スペインの二万八千人、米国の約二万四千人、パラグアイ、仏、英、独、チリに続いてようやく九位に日本(一万千四百八十七人)が現れる。欧米、南米が上位を占める中、日本がアジア最多なのは、移民などで関係が深いからか。サブプライム問題で荒れているはずの米国から日本の二倍以上来ているのは、それでも儲けている中産階級が多い証拠だろう。
     ◎
 アクレ州キナリー植民地に入植した十三家族。第一次に入植した六家族は、一九五九年三月三日に神戸港を出発し、ベレン港に四月八日に入港した。続いて船を乗り換えてアマゾン川をのぼっていき、六月十四日にようやく到着した。移住当初、ブラジルの生活に対応するのは初期移民の人たちにとって難しい問題だったが、約三カ月の船旅の間ほとんどブラジル食だったため、大半の人はブラジルの生活習慣に順応したのだとか。

image_print