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シェイクスピア「から騒ぎ」=日欧舞台芸術交流会=交流年記念で7回公演=琴や太鼓で日本情緒も

ニッケイ新聞 2008年10月8日付け

 日欧舞台芸術交流会(田村晴矢代表)の『シェイクスピア作「から騒ぎー日本語版」ブラジル公演』が、九月十八日から十月三日までサルバドール、ポルト・アレグレ、サンパウロ市の三カ所で七回の公演が行われた。
 同公演は、日伯交流年記念事業の一環で、文化庁支援事業。同会から約二十人が来伯した。
 最終公演はサンパウロ市SESCヴィラ・マリアナで三日に午後九時から行われ、約三百人が訪れた。
 同公演は日本語で行われ、ポルトガル語の字幕が付けられた。内容はヒエロとクラウジオの浪漫喜劇、ベアトリスとベネディットの風俗喜劇、愚鈍な警官ドグベリーとヴァージズの道化の世界など三つを描いている。
 伝統的な作風に加えて、琴や太鼓などの日本古来の伝統楽器を用いて、鮮やかに日本を表現していた。
 約二時間に及ぶ公演では時折会場から笑いが起こるなど、来場者は楽しみながら鑑賞していた。
 見学に訪れていたジャイロさん(51、サンパウロ市)は日本に二カ月間ほど滞在していた。「シェイクスピアの物語は知っているので、日本語が分からなくても大丈夫だった」と話し、「とても興味深く、伝統的なものを感じた」と感想を述べた。

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