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谷本知美さんが着聖=〃ふるさと日本〃届けたい

ニッケイ新聞 2008年10月21日付け

 リオとサンパウロ市でブラジル初公演を行う演歌歌手の谷本知美さんが二十日に着伯した。NHK「歌謡コンサート」「BS日本のうた」や舞台「お江戸でござる」、ラジオなど、多彩な活躍をみせる谷本さん。同日午後、公演に同行したギター奏者の桜田久男さんと本紙を訪れ、「日本を大事に思っている皆さんに、ふるさとを感じて欲しい」と真剣な眼差しで公演への抱負を語った。
 故郷大阪を離れて十年目の谷本さん。近所中が家族という下町で育った生粋の難波っ子だ。「離れてわかる故郷の良さがある。年数的には短いけれど、私が故郷を思う気持ちが、コロニアの人たちはもっともっと大きいと思う」と移民へ思いを重ね、「私の歌を通して〃ふるさと日本〃を感じて、喜んでもらえたら本当に嬉しい。でもまずは公演に来てもらわないと」と笑顔で話し、場を和ませた。
 猪俣公章作曲の「角番」を引き継ぎ、姉貴分のように親しんでいるという坂本冬美さんからは、「ブラジルは遠いよ。でもすっごく喜んでくれるから。すっごく歓迎してくれるよ」とコロニアの温かさを教えられ、楽しみに来伯したと話す。
 公演にあたり曲選びに悩んだそうだが、美空ひばりメドレー、昭和の名曲、女性の哀愁、三味線、母・ふるさとをテーマに、百周年記念曲「緑の風よ あなたに届け」など約二十曲披露。しっとりと力強い歌声を響かせる。
 【公演日程】▼二十二日午後八時=リオ日系協会会館(Rua Cosme Velho,1166)。▼二十六日午後二時=サンパウロ市文協ビル大講堂(Rua Sao Joaquim,381)。問い合わせはニッケイ新聞(電話=11・3208・3977)まで。

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