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ニッケイ新聞 2008年10月21日付け

 エストニアで十一、十二日の両日行われた第十七回世界相撲大会。今回の大会には、日本で相撲をとっていた元力士が三人参加していたという。最近では、世界大会への参加国が三十カ国にものぼり、レベルも年々上昇してきているという。近年の強豪国はロシア、グルジア、モンゴル、ポーランドなどだという。日本の国技として世界に誇ってきた相撲も、徐々にその実力も失われてきたのだろうか。
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 去る十五日にサーラ・サンパウロで行われた六本木男性合唱団倶楽部のブラジル公演。日本から約五十人が来伯したが、本当はもっと多くの人が来伯する予定だったという。来伯できなかった人たちは、「持病」や「二十四時間も飛行機に乗ったら死んでしまう」などの理由でドクターストップがかかり断念した人が結構いたのだとか。
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 六本木男性合唱団倶楽部のブラジル公演は、サンパウロ大学交響楽団と一緒に公演会を行った。六男の声が楽器の音の大きさに負けて、歌詞の内容が聞き取れず、せっかくの美声を会場全体に響かすことができなかったように感じた。公演終了後には、ホールで公演を終えたペトロポリス男性合唱団の数人と六男の指揮者と一緒にホールで大合唱。「公演会よりこっちの方がよっぽど良いね」と近くにいた観客がポツリ。
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 母県、世界各国から百五十人以上の県人・県系人が訪れて開かれた熊本の式典。州議会に五百人以上が集まるのも、〃移民大県〃ならではだろう。一方その式典は、プログラムを見ると八時開会、九時から夕食会の予定になっていたが、実際には遅れに遅れ、夕食が始まったのは十一時。三時間の長丁場には、さすがに参加者から不満の声もあった。すべてのあいさつに通訳がついたおかげで、出席した人たちにとっては良かったとも言えるが、計十人というのは少々多すぎか。

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