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日伯修好条約の批准書=レプリカをUSPで展示

ニッケイ新聞 2008年10月23日付け

 一八九七年に日伯両国で交換された修好通商航海条約批准書のレプリカが、サンパウロ市セントロ地区のサンパウロ大学法学部(FADUSP)サンレオポルド侯爵記念貴賓室(Sala Visconde de Sao Leopoldo、住所=Lgo do Sao Francisco,95)で、二十日から今月三十一日まで展示されている。午前九時から午後五時まで。閲覧無料。
 同貴賓室で二十日午後五時から、来伯した田原睦夫最高裁判所判事夫妻、西林万寿夫在聖総領事、ジョアン・グランジーノ・ロダス法学部長、二宮正人同学部教授ら出席のもと、展示除幕式が開かれた。
 二宮教授のあいさつに続いて、西林総領事は「このレプリカは本物とほぼ同じように外務省外交史料館が作成した貴重な史料。日伯両国国交の樹立の礎を知ることができ、この展示は大変意義深い」と述べた。
 一八九五年十一月五日、パリで、両国の駐仏特命公使・曽禰荒助とガブリエル・トレード・ピザ・エ・アルメイダによって同条約が調印されたことで、両国の国交が正式に樹立した。
 このレプリカは、移民百周年を記念して、リオとブラジリアで開催された「日本展・日伯融合100年」のために作成されたもの。今回、同外交史料館の厚意により、在聖領事館を通じて同法学部に貸し出されたことで特別展示が実現した。
 同展示は、同大学と同大学付属国際法・国際関係研究所「日本研究三井物産冠講座」、伯日比較法学会の共催、在聖総領事館の後援で行われている。

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