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MASP書道展=開催記念レセプション=豪快な筆運びに歓声

ニッケイ新聞 2008年10月25日付け

 【既報関連】MASPで十一月九日まで開かれている「現代日本の書代表作家サンパウロ展」の開催記念レセプションが二十一日午後七時から同VIPルームで行われ、主催である毎日新聞社の北村正任代表取締役会長や、毎日書道会の稲村雲洞最高顧問・名誉会長をはじめとする日本から来た書家約百十人が出席。招待客を合わせ三百人以上が集まった。
 MASPのジュリオ・ネーベス館長や日系諸団体の代表者らも見守る中、来伯した五人の毎日書道会の書家により席上毫会が行われ、ダイナミックで繊細な筆運びで観客らを魅了した。
 吉田青雲、千葉蒼玄、吉田久実子、北野攝山、伊代田抱荷の五氏が個性溢れる作品を書きあげた。吉田久美子、北野両氏は「ふるさと」を、伊代田氏は遠いブラジルへ移民した人々に敬意を表して、小さな体いっぱいに一メートルほどの筆を持ち「遠」と書いた。来場者は静かにそれぞれの筆運びに見入り、時々歓声と拍手が起こった。
 北野氏は、「普段人前で書かないが、今日は移民者に敬意を込めて書いた」と話し、「ブラジルは計り知れないエネルギーを感じる」と初来伯の感想を話していた。

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