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鹿児島県人会95周年=伊藤知事ら93人が着聖

ニッケイ新聞 2008年11月15日付け

 ブラジル鹿児島県人会創立九十五周年・県人移民百周年記念式典へ出席するため、県から伊藤祐一郎知事、山田国治副議長はじめ、民間訪問団など計九十三人の友好使節団が来伯した。
 一行は十四日午前にグアルーリョス空港に到着。園田昭憲県人会長や県人会員らが「歓迎 おやっとさ~ ようこそ、ブラジルへ」と書かれた幕を掲げて出迎えた。
 知事の来伯は創立八十五周年以来、十年ぶり。歓迎を受けた伊藤知事は「遠かったね。でも、船で移住した方々と比べればね」と、疲れた様子も見せずに笑顔で応えていた。
 その後、知事一行は会員が待つ同県人会館へ移動。園田会長は、歓迎のあいさつのなかで長旅への労いの言葉をかけるとともに、「来てくださってありがとうございます」と感謝を表した。
 伊藤知事は、苦労の末に県人移住者がブラジルの地で立派になり、厚い信頼を得ていることへの尊敬の言葉とともに「記念すべき年にブラジルに来る事ができて光栄です。これからまた相互の関係を大切にして、新たな友好親善交流をしていきたい」とあいさつ。今後の交流に意欲的な姿勢を見せた。
 会館内に掛けられた伊藤知事の写真の除幕を行った後、知事、山田副議長、川畑隆鹿児島県海外移住家族会長らの手によって会館の敷地内に三本のイペーの木が植えられた。
 知事一行は同日、総領事公邸、サンパウロ州政庁などを表敬訪問した。
 十五日には、東山農場を視察後、イビウナでの歓迎会に出席。十六日の式典に参加後、翌十七日に離伯する。

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