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磐田市=ブラジル人と市長が懇談=情報提供、交流テーマに

ニッケイ新聞 2008年11月26日付け

 【静岡新聞】静岡県磐田市は二十日日夜、在住ブラジル人と鈴木望市長の懇談会を同市東新町の多文化交流センターで開いた。ブラジル人住民約三十人が参加し、市長や担当部長らと市内での生活の「問題点」などについて話し合った。
 多文化共生社会の実現に向け、同市が初めて開いた。「市からの情報提供」「地域とのかかわり」「市役所の窓口での対応」の三つのテーマを設定した。
 現在月に一回、四千八百部発行されているポルトガル語版「広報磐田」について、住民からは「コンビニに置いてもらえると入手しやすい」「広報はインターネットでも閲覧できるが、アクセス方法が分かりにくい」という意見が出された。
 地域との交流については、住民が「言葉の壁が薄い子供同士のイベントが学校などで増えると、大人同士の交流の輪も広がると思う」と提案。鈴木市長は「市教委とスケジュール調整などを行い、検討していきたい」と意欲を見せた。
 市役所の窓口対応は、住民から「丁寧で評判がいい」といった声がある一方、「仕事が忙しくなかなか窓口に行けない住民も多い」という声があった。鈴木市長は「外国人情報窓口は現在一カ所だが、増やすことを検討したい。また、日曜日の窓口もあるので周知に努めたい」と話した。

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