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映画「ガイジン」2作に感動=熊本市=日本みどりの会が一挙上映

ニッケイ新聞 2008年11月29日付け

 【熊本発】ブラジル移民問題を扱った映画「ガイジン―自由への道」「ガイジン2―心の祖国」(いずれも山崎千津薫監督)の上映会が、このほど熊本市の崇城大学市民ホール(元熊本市民会館)で開かれ、約六十人が参加した。
 移民百周年を機に民間レベルでブラジルと交流している「日本みどりの会」(清田和之代表、本部・熊本市)が、映画のDVDを日伯協会などから借用し、無料で開いた。同会はこれまで「黒いオルフェ」「シティ・オブ・ゴッド」「セントラル・ステーション」の三本のブラジル映画の鑑賞会を開催。熊本では見る機会が少ない映画だけに多くの人に感銘を与えた。
 「ガイジン」「ガイジン2」はブラジル在住の日系人監督・山崎さんが日本人移民と真正面から取り組んだ作品。「ガイジン」(1980年制作)は第一回の移民船「笠戸丸」でブラジルに渡った人たちの苦労をドキュメントタッチで描き、「ガイジン2」(2005年制作)は四世代にわたる日系の女性がブラジルとデカセギでやってきた日本で「ガンバリ精神」で生きていく物語。百年の時を超え、ブラジル移民を考えさせられる映画となっている。
 上映会には親族がブラジルへ渡った人たちの姿もあった。「移民の苦労がよく分かったし、現在、逆に日本へ来ている日系人のことを考えさせられた」「上映会を一回だけで終わらず、県内各地でしてほしい」などの声が聞かれた。

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