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東西南北

ニッケイ新聞 2008年12月5日付け

 サンタカタリーナ州では避難者の帰宅が始まり、三日夜の避難生活者数は三万二七六九人となった。フロリアノポリスでは二~三日に数カ所での地滑りが起きている他、一〇市では土砂崩れなどが起きる危険が残っているなど、帰宅状況は自治体毎に異なる。地盤安定には半年かかるというが、道路の復旧に感染症患者の増加、ボランティア不足で救援物資の仕分けや配給が滞り始めたことが課題。大量の瓦礫や水に浸かった家財道具の処理、掃除や洗濯も大仕事だ。死者は一人増え、一一八人になった。
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 一方、三日現在のエスピリトサント州(ES)での避難生活者は五三一六人、リオ州では一万八一人だが、ESでは、洪水に伴う感染症の他、デング熱の蔓延が懸念されている。〇七年の患者数一万一〇三九人に対し、〇八年は十一月二十二日までに三万四六八七人の報告。雨と気温上昇が蚊の発生を促すと保健当局者が案じている。
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 サンパウロ州オリンピア市で三日、オレンジの収穫従事者を乗せたバスにトラックが追突するという事故が発生。バスは川に転落し、二人が死亡、三八人がケガ。追突したトラックの運転手は、救助にあたろうともせず逃げ出したが、その日のうちに捕まった。軽傷者はオリンピア市、重傷者はリオ・プレット市の病院に運ばれ、治療を受けた。
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 サッカーの南米杯で三日、ブラジルのインテルナショナルが亜国のエストゥジアンテスと引き分け、ブラジル勢初の優勝。〇六年のリベルタドーレス杯と世界選手権、〇七年のレコッパ・南米杯(リベルタドーレス杯と南米杯の覇者同士が翌年対戦し、真の南米覇者を決める)に続き、三年で四度目の国際大会優勝となった。

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