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ニッケイ新聞 2008年12月11日付け

 県人会の立場なしー。現在訪日中の松尾治・百周年協会執行委員長。会計報告も終わっていないのに関係機関へ挨拶回りとはご苦労さまだが、広島県から同県人会(大西博巳会長)にレクラマの連絡が入った。感謝状に書かれた来伯県会議員の名前が間違いだらけ。「これじゃあ渡せない」と県側。神楽公演などに尽力した広島日伯協会の会長へは感謝状すらなかったという。「感謝状を渡すべき人と、その名前を間違いなく、協会に連絡したのに…名前を写すこともできないのか」と県人会の面目を潰され、大西会長、怒るやら、呆れるやら。他の県人会の皆さんも母県に問い合わせた方がいいかも。
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 世界で最も成功したロックバンドといわれているビートルズ。ほとんど知られていない彼らの最も偉大な遺産が、CT装置だとか!? 彼らの記録的なレコードの売上が英国の科学研究への資金供給に繋がったと言われ、その技術開発により英国人二人が一九七九年にノーベル生理学・医学賞を受賞。奇遇にも、同CT装置が友好病院で披露された八日は、ビートルズのリーダー、ジョン・レノンの命日。CT装置を前に、ジョンの冥福を祈る記者だった。
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 最新鋭のマルチスライスCT装置を今月導入した日伯友好病院。装置一台のお値段は百万ドルという。日本からの輸入のため、実際にはその一・五倍ほどかかっているそうだ。また、心臓の検査の場合は保険なしだと約千レアルかかる。高度機器なだけに高額だが、今後の治療革新に繋がることを期待したい。

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