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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年1月7日付け

 金融危機の深刻化とともに、年末から年明けにかけて、在日ブラジル人社会の窮状が連日のように日本のマスコミで取り上げられている。
 仕事や住む場所を失い文字通り路頭に迷う人、子弟の就学困難はブラジル人学校の経営まで影響し始めた。デカセギ開始から約二十年かけて形を整えつつあったブラジル人社会が根幹から揺さぶられている。
 そのような状況の中、特に集住都市では、行政による相談窓口、民間支援に加え、県から国への外国人支援要望などの動きが出てきた。
 九〇年代であれば、状況は全く違っていただろう。経済面で外国人の存在が無視できないだけでなく、すでに地域社会の一部になっていたということ。共生に向けた関係者の努力が、この困難な時にその成果を示したようにも感じる。
 その反面、社会的弱者の象徴として祭り上げられるだけにならなければよいが、とも思う。(ま)

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