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動き出すか南米日系農協連絡協=全中から5百万円の寄付=「まずは情報提供から」

ニッケイ新聞 2009年2月4日付け

 四カ国の日系農協で作る「南米日系農協連絡協議会」が、活性化の兆しを見せつつある。〇四年の日系農協活性化セミナーで設立されて以来、財源不足などから実質的に活動のない状態が続いていたが、昨年八月に日本のJA全中(全国農業協同組合中央会、茂木守会長)から五百万円の寄付が寄せられたことから、活動気運が高まった。協議会事務局を務めるブラジル農業拓植組合中央会(農拓協、近藤四郎会長)では、今後加盟各国、日本との間の情報交換、交流強化を進めていきたいとしている。

 JAからの寄付は、全中の宮田勇会長(当時)が昨年六月に来伯した際、関係者との懇談の中で〃移民の歴史を忘れず協力を続けたい〃との趣旨で、協議会の活動資金への協力として申し出があったもの。
 先月サンパウロ市で開かれた第九回日系農協活性化セミナー(JICA=国際協力機構=主催)出席のため来伯した濱田達海JA総務企画部長らが関係団体から寄付を募って集めたという。
 一月二十九日の同セミナー席上、農拓協の近藤会長は感謝の言葉とともに、「今までは(協議会の)名前だけで、魂が入っていなかった。これからは中身がともなうようにしていきたい」と抱負を述べた。
 会長は「単純なことから始めたい」としながら、当面の活動として「日本側への南米農協・農業情報の提供」を挙げ、将来的には訪日研修、専門家や視察団の受け入れなどの人材交流も視野に活動を進める考えを示した。
 同協議会の当面の参加メンバーは、今年の第九回セミナーまでに参加した各地の農協。これまでは代表がなく、七つの幹事農協しかなかったが、今回の活動活性化を機にインテグラーダ農協(北パラナ)の小山晃ジュリオ副組合長が会長就任を承諾した。
 幹事組合は、アルゼンチンのメルコ・フロール花卉生産者組合、ボリビアのサンファン農牧総合協同組合、パラグアイ日系農協中央会ほか、ブラジルの農拓協とインテグラーダ、トメ・アスー、グァタパラ各組合の七農協。今後は農拓協とインテグラーダ農協が日本側との窓口になる。
 事務局をつとめる農拓協では、今後同会のホームページ(www.notakyo.com.br)を通じて情報提供を進めたいとしている。また、〇六年に農拓協が主催しJATAK(全国農業拓殖協同組合連合会)が行なった「日系農協実態調査」について、同情報部の田中規子研究員が現在ポ語訳を進めていることを報告。農拓協ホームページへの掲載にあたり、最新のデータを集めるためのアンケート調査への協力を呼びかけた。

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