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浜松=フィゲイラ総領事が着任=開設ずれ込む可能性も

ニッケイ新聞 2009年3月4日付け

 【静岡新聞】ブラジル政府が浜松市に開設の準備を進めている在浜松ブラジル総領事館の初代総領事となるルイス・セルジオ・ガマ・フィゲイラ氏(68)が二日、同市役所で着任会見を行い、「三月末から四月上旬」と前倒しした開設時期について、ずれ込む可能性を示唆した。
 フィゲイラ総領事は二月二十六日付で着任した。総領事館の場所や開設時期については「契約していないのではっきり言えないが、遅れる可能性もある」などと説明した。
 在住ブラジル人の雇用情勢悪化を踏まえて「通常業務に加えてコミュニティーの支援に力を入れたい」と市と連携して困窮者らの支援に当たる意向を示したほか、「日本人とブラジル人のコミュニティーの融合に努めたい」と交流を重視する姿勢を強調した。
 フィゲイラ総領事は、一九七八年に在日ブラジル大使館で一等書記官の勤務経験があるほか、フィンランドやエストニアの大使などを歴任した。
 ブラジル政府は昨年末、雇用情勢の悪化を受けて開設時期を前倒しする考えを示していた。一月には市多文化共生センターに仮事務所を設置し、JR浜松駅や市役所周辺で設置場所を選定している。

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