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盛り上がる母県との交流=第2アリアンサと鳥取県

ニッケイ新聞 2009年3月11日付け

 鳥取県が派遣する三回目の中堅リーダーを迎えた交流会が九日、第二アリアンサ鳥取村自治会館で行なわれた。九四年に初来伯して今回二回目の河本弘三さん(44)と初来伯の富村仁美さん(29)の二人だ。
 一日目の交流は、まず矢尾板会長家の農場、前田農場、大森農場、佐藤農場見学。そして夜は会館で祝賀歓迎会を村民で行なった。矢尾板会長の歓迎挨拶に始まり、日語校生徒の出し物、プレゼント交換を行った。そして会食は婦人手作りのごちそうを持ち寄り、楽しく歓談をした。
 村からの記念品としてブラジル日本移民百周年、第二アリアンサ鳥取村八十二周年記念のハッピを受けた二人は、大変喜んだ様子で、その場でさっそく着て記念撮影をした。
 二日目の十日は、ファゼンダ・サンタリッタ農場、弓場農場、チエテ橋、サンパウロ州最大のイーリャ・ソルテイラ水力発電所を見学して有意義な一日を過ごした。
 このような交流が盛んに行われるのも、村に教師派遣が行われているからだろう。一九九〇年代に日語担当者が高齢のため、学校が存続困難となり、鳥取県から教師派遣願を、徳尾恒寿氏(当時鳥取県人会会長)を通じて働きかけた。
 日本移民八十周年に村を訪問した当時の西尾知事の好意もあって、一九九四年から、教師派遣が実現された。
 現在八代目の木下孝子先生が来ており、日本語教育、鳥取県との交流関係、村の活動と八面六臂の活躍をしている。
 教師派遣が実施されてからは鳥取県知事、副知事、議員、調査員、教師家族、友人、その他のたくさんの人が訪れるようになり、村にも活気がでて、みんなも「大変喜ばしいことだ」と感謝している。
 「今後とも、鳥取県と第二アリアンサ鳥取村の繋をますます深めて行くように、これからも努力をしていきたい」と村民一同誓いを新たにしている。(第二アリアンサ自治会前会長・佐藤勲さん通信)

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