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「日本人」理解し再就職を=浜松で外国人にセミナー

ニッケイ新聞 2009年3月13日付け

 【静岡新聞】静岡県浜松市中区の市多文化共生センターでこのほど、再就職を目指す外国人を対象にセミナーが開かれた。静岡県立大国際関係学部の西田ひろ子教授が講演し、日本の企業の考え方や就労のための心構えを解説した。
 異文化コミュニケーション研究を専門とする西田教授は、海外諸国に進出する日系企業や外国人従業員の多い国内企業を対象にしたアンケートをもとに、「言葉の壁以上に、国による意識の違いが摩擦を生む」と分析。「品質管理などに厳しい日本人の行動や考え方を自分のものにすれば、働きやすさにつながっていく」と呼び掛けた。
 セミナーは県の定住外国人就業橋渡し事業の一環で、フィリピン人やブラジル人ら約八十五人が参加した。就職に成功した外国人が体験談を披露する場面もあり、参加者は真剣な表情で話に聞き入った。

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