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兵庫県=定額給付金制度知って=ポ語など6カ国語に翻訳

ニッケイ新聞 2009年3月14日付け

 【神戸新聞】兵庫県加西市内の外国人ら約四十人がこのほど、北条町古坂の健康福祉会館で、定額給付金の説明書をボランティアで中国語やポルトガル語など六カ国語に翻訳した。外国人が受給対象に含まれることを知らない人も多いためで、定額給付金の給付額や申請法に加え、子育て応援特別手当についても訳した。(佐藤由里)
 市内には二十三カ国約九百五十人の外国人が生活している。日本語が不自由な人に正確な情報を伝えるため、市国際交流協会が週一回開く「かさい日本語クラス」で学ぶ外国人とボランティアが翻訳作業に協力した。
 参加者は六班に分かれ、辞書を参考に定額給付金などについての文章を英語、中国語、ポルトガル語、インドネシア語、オランダ語、ベトナム語に訳した。今後、ラオス語やスペイン語にも訳す予定。
 十四年前にブラジルから来日したケンシマ・アレシャンドレさん(26)は「制度は知っていたが自分ももらえることは知らなかった。日本語が話せない仲間も多いので、内容を伝えたい」。
 各言語に訳された説明書は、同クラスの参加者を通して外国人に配布してもらうほか、市役所に置く予定。

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