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■訃報■元中銀理事の横田パウロさん

横田パウロ氏

横田パウロ氏

 元ブラジル中央銀行理事、国家植民・農地改革院(INCRA)総裁等の要職を歴任した横田パウロさん(二世)が、肝硬変のために19日に入院先のサンタクルス日本病院で亡くなった。行年83歳。翌20日にサンパウロ墓地に埋葬された。
 横田さんは1938年10月にサンパウロ市で生まれた。父・横田守正さんは有名な洋服仕立店を営み、野球スコアラーとして有名で、パウリスタ野球連盟理事も務めた。
 息子のパウロさんは、サンパウロ州立総合大学経済学部を卒業。軍政時代に蔵相となったデルフィン・ネット教授に重用され、33歳の若さで中央銀行理事(1971~74年)に抜擢、その後も国家植民・農地改革院(INCRA)総裁(1979~85年)等の要職を歴任した。
 日伯経済界の橋渡し役を担い、1972年に第1回日伯経済合同委員会ブラジル側組織委員長を務めた。1985年の「つくば万博」でブラジル政府代表も務めた。
 サンタクルス日本病院の返還運動に参加して実現させ、1994年から18年間にわたって理事長・評議員会議長を務めた。日本政府は令和2(2020)年秋の叙勲において旭日中綬章を授与した。

 

 

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