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ペルーに初の「日本通り」=日本人移住110年記念して

ニッケイ新聞 2009年4月14日付け

 【リマ共同】日本人がペルーに移住してから今年で百十年になるのを記念して、首都リマに隣接するカヤオ市が市内の一般道路を「ハポン(日本)通り」と命名した。日本人が最初に上陸した同市が友好協力の象徴にと行ったもので、同国で通り名に「日本」の名が冠せられるのは初めてという。
 リマ国際空港近くにある片側三車線、長さ約三キロに及ぶ大通り。既存の名前を変え、幅約十メートルの中央分離帯には日本語とスペイン語でそれぞれ由来などを刻んだ記念碑を建立。通りを直進すると、リマ中心街に近い「ペルー通り」に至り、両国の「懸け橋」との意味もあるという。
 一八九九年四月、七百九十人を乗せた移民船「佐倉丸」がカヤオ港に到着。第二次大戦中には排日暴動に加え、米政府による日系人強制収容に当時の政権が追随。外交官を含む二千人近い日本人が米国に連行された。現在同国には約九万人の日系人が暮らしている。

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