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神戸=旧移住センター6月落成へ=日伯協会など4団体で管理=展示と外国人支援、交流の場に

ニッケイ新聞 2009年4月18日付け

 神戸市が大改修を進めている旧神戸移住センターは「海外移住と文化の交流センター」と名称を変えて六月にオープンする。新発足にあたり、神戸市にある財団法人日伯協会(西村正理事長)などで構成する共同事業体を指定管理者とすることが、去る三月二十六日の神戸市議会で正式に決まった。
 日伯協会発行の「ブラジル」によれば、同共同事業体は同協会ほか、いずれも神戸に本拠を置く「カワサキライフコーポレーション」「関西ブラジル人コミュニティ(CBK)」「芸術と企画会議(CAP)」で構成。海外移住の歴史を知る各種展示や在住外国人の交流支援、絵画など芸術による国際交流を展開する計画だという。
 一九二八年に旧神戸移住センターの建物が建設されてから、今年で八十一年目。国内で唯一残る海外移住施設として保存運動がはじまり、笠戸丸出港から百年にあたる昨年四月二十八日から神戸市などによる改修工事が進められてきた。「ブラジル」は同建物を「移住の歴史の証人」とし、「間もなく新装の、創建当時のような黄色の壁面がよみがえる」と伝えている。

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