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10月からデカセギ入国再開可?=ユーチューバーらが先走り=管政権発表で期待過熱気味=総領事館「具体的情報なし」

成田国際空港の搭乗ゲートの様子

成田国際空港の搭乗ゲートの様子

 菅新政権は23日から、全世界からの入国を条件付で可能にする緩和を始めることで調整に入ったとの報道が日本で流れた。それを受けて先週から日系ブラジル人ユーチューバーや関連ポルトガル語サイトが誇張した〝解説〟を流し始めている。いつからデカセギは実際に訪日再開できるのか。在サンパウロ総領事館に尋ねた。

 23日付配信の共同通信記事には《政府は来月初めにも、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水際対策を大幅に緩和し、全世界からの入国を条件付きで再開する方向で調整に入った。3カ月以上の中長期の滞在者が主な対象で、観光客は除く。入国枠は1日千人程度とする方向だ。受け入れ拡大に向け、新千歳、中部、福岡の各空港で検査態勢の強化を図る。政府関係者が23日、明らかにした》とある。
 これだけを読めば、ブラジルが即入国解除対象国になるとは書いていない。だが動画投稿サイトでは、ユーチューバーが同報道に関して《全世界からの入国が10月から解禁になる》のような拡大解釈をして、ポ語宣伝を始めている。
 中には「日系三世も全員訪日できる」とか、「10月初旬にはブラジル人も入れる」ような印象を与える説明まで。
 実際に在サンパウロ総領事館に取材をおこなったところ、「本件に関してインターネットやユーチューブなどの情報媒体の各所で、推測に基づく説明や発信があることは承知していますが、現時点でブラジルに関してのお答えできる確たる具体的情報はございません」と回答だった。
 入国枠が1日1千人程度では一度に世界解禁はありえない。コロナ感染が少ない国、治まった国から順次入国枠を広げていくことが予想され、現時点で感染者数が世界第3位のブラジルまでくるには時間がかかりそうだ。
 同総領事館は「感染状況を踏まえながら感染拡大防止と両立する形で、日伯間の人の往来が戻ることは重要かつ期待されている事であるため、本件に関する正式な発表などがわかり次第、適切に皆様にお知らせいたします」と付け加えた。
 つまり、菅政権主導で動き始めた話で、まだ関係省庁レベルで議論されている最中、これから徐々に詳細が決まっていくのが現実のよう。少なくとも「10月上旬からブラジル人が入国できる」と断言できる状態ではない。
 ただし、それだけ日本就労再開への期待が過熱気味であることを感じさせるネット上の動きといえそうだ。

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