ホーム | 日系社会ニュース | 「健康美」求めて10年=サンパウロ市=インヴェル社が記念式典=日・米関係者、ペレ氏も祝福に

「健康美」求めて10年=サンパウロ市=インヴェル社が記念式典=日・米関係者、ペレ氏も祝福に

ニッケイ新聞 2009年4月23日付け

 インヴェル社(カルラ・ヒサミ・タバ社長)の創業十周年記念式典が十六日午後七時半から、サンパウロ市のブッフェ・トーレス・イビラプエラで行われた。インヴェル・ジャパンの大井康之社長と販売員代表ら三十一人も日本から出席。インヴェル・アメリカの社長、役員を含め総勢約三百人が式典に集まった。
 一九九九年にブラジルで創業したインヴェル社は、身体の内側から生まれる健康が真の美容をもたらすとの考えから「健康美」を実現する製品の開発に取り組む。サンパウロ州立総合大学医学部を中心にアルミナの遠赤外線効果の研究を進め、「バイオセラミックパワー」を利用した美容製品・化粧品を生み出した。
 ブラジル内での販売網は千二百カ所に及び、南米、欧米でも普及している。インヴェル製品のアジア開拓を担う中心拠点として、二〇〇五年にインヴェル・ジャパンが設立された。
 あいさつに立ったタバ社長は、夫で副社長のマリオ・ヒラタ氏との間で「景気が悪い昨今の経済状況下で自社の売上げも低下することを心配したが、世界中でストレスが増える中、自社商品の売上げは伸びるのではないか」といった会話を交わしたと冗談交じりに話し、この状況をも逆手にとって自社の発展に努めようと呼びかけた。
 大井社長はスピーチの中で、「昨今の不況でもまずは健康であることが大切であり、健康であれば何でも出来るとがんばれる」と話し、さらに「インヴェル商品は高齢化が進む日本でますます必要になる。次の十年をインヴェル・ジャパンの発展に尽し、日伯の友好にも貢献したい」と意気込みを語った。
 タバ社長も、アジアの拠点であるインヴェル・ジャパンのさらなる発展に期待を表わした。
 式典後半には、インヴェル・ジャパンのモデルを務める元ブラジル代表サッカー選手ペレ氏(本名エジソン・アランテス・ド・ナシメント)、インヴェル・ブラジルのモデルに起用されたブラジルの人気モデル、エレン・ロッシェさんも登場した。
 ペレ氏は祝辞を述べた後、ワイシャツの下に着ていたインヴェル社のティーシャツを披露して会場を沸かせる場面も。モデルの仕事に関するニッケイ新聞の質問に対し、「自分はサッカー選手として活躍し健康であることが最も重要だと実感している。健康になれる商品を日本で普及することに協力できて嬉しい」と答えた。
 大井社長は「ペレ氏の勝利のイメージを本社の商品イメージに結び付けたい。これからも、みなの喜ぶ商品を発信していきたい」と力強く語った。

image_print