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■訃報■細川照男氏

ニッケイ新聞 2009年4月23日付け

 細川照男(晃央)さんが二十一日午後十一時ごろ、バンデイランテス病院で死去した。八十一歳。体調を崩し一月から同病院に入院していた。
 細川さんは広島県山県郡加計町出身で、六五年に移住。七八年、ブラジルで初のラジオ体操団体となるリベルダーデ商工会体操部結成に参加。リベルダーデ・ラジオ体操会会長などを歴任、他地区の体操会結成にも協力した。八五年にサンパウロ・ラジオ体操会(現ブラジルラジオ体操連盟)を結成し会長に就任、ラジオ体操の普及発展に尽力した。今年の第五十二回パウリスタ・スポーツ賞をラジオ体操部門で受賞している。
 リベルダーデ歩こう友の会第一副会長、また広島県人会で副会長などをつとめる一方、ブラジル広島神楽保存会を創立し〇七年まで会長として郷土芸能の普及に努めた。
 四五年に広島市で被爆した細川さんは、被爆者援護法に基づく健康管理手当の支給が日本出国を理由に打ち切られたことを不服として〇二年にブラジル在住被爆者三人が広島県に対して起こした裁判(〇三年二月に勝訴)の原告の一人だった。
 二十二日にポルトゲーザ病院で告別式が行なわれ、同日午後二時に出棺、ビラ・アルピーナ墓地で荼毘に付された。
 初七日法要は二十七日午前十時から西本願寺(シャングア街108)で行なわれる。

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