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選挙後、それぞれの声=渡部氏「一評議員として」

ニッケイ新聞 2009年4月28日付け

 汎スザノ文化体育農事協会(アセアス日系)の森和弘会長は木多執行部に対し、「小さな団体も集まれば大きな活動ができる」との考えをのべ、「サンパウロだけでやっていてはダメ。地方と一緒に手を組んでいくような取り組みをもっとやっていって欲しい」と注文をつけた。
 新政権唯一の一世、第六副会長として当選した林宗円さんは、「日本文化は長い伝統に培われてきた。上原さんから引き継いだ我々がさらにより良きものしていかなくては」との抱負をのべ、表情を引き締めた。
 文協の前理事だった小森廣さんは、「日本人の物の考えそのもの。古いものを変えなきゃいけないと思いながら、出来ないんだね」。
 中西部日伯協会連合会(ブラジリア)の秋本満敏代表も本紙のメール取材に、「デモクラシー精神にて行なわれた新会長選挙後は勝者、敗者は無く、双方が協力し、我々地方団体にとってはブラジル日系団体の総元的存在のブラジル日本文化福祉協会が発展することを心から願うと共に、可能な限りの協力を続ける所存です」とコメント。
 『チェンジ文協』の評議員シャッパに名を連ねた田中洋典氏は、「変えることが不安なのでしょう。コロニアは保守的ですから」と淡々と話す。
 前評議員会長で新政権にも隠然と権力を振るうと目されている渡部和夫氏は、「これからは一評議員として参加する。〇三年から、上原先生が頑張ってきた改革全てを実現するため、新しいメンバーに期待したい」と文協との距離感を示しながらも、「文協は会員の利益のためだけでなく、コミュニティ全体、日伯関係のため大きなことをしないといけない」と話した。

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