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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年4月30日付け

 コロニアを賑わせた文協選挙も体制側の勝利という形で幕を閉じた。しかし、勝利の美酒に酔ってはいられないのが実際のところ。もし会員直接投票選挙だったら、ほぼ間違いなく、体制派が倒れていた▼すでに決まった理事・監査役のうち、八人が評議員。これから選ばれる十五人の理事の分も会わせれば、多くの補充評議員が繰り上がる。反体制派評議員が過半数を超えるねじれ現象が起き可能性も。そういう状況を見越してか、文協の最高決定機関である評議員会のなかでの権限を強くしていこうという方向に動いているようだ。臨時評議員会を開き、大きな決議をすることも可能だろう▼小川・谷派は早くも対応策を練っている。この数週間のうちに十五人の理事が決まり、新執行部が始動する。これを受け、前回のように反体制派からの「入閣」打診には個人で返答せず、派として対応しようというものだ。こうなるといよいよ派閥政治のようになってくる▼地方団体をまとめた小川氏の情熱と手腕は万人が認めるところ。切り捨てるのは惜しい。どう取り込むかが重要な課題だ。そして〃院政〃のイメージ払拭も大事だ。渡部和夫氏が推進する移民史料館独立に対し、木多氏は真っ向から反対の立場を取ってきた。ミランドーポリス生まれで、十六年間「希望の家」理事を務めたコロニア人としての気骨に期待すべきものは多い▼木多氏は選挙二日後には、名刺を持ってコロニア団体・企業などに挨拶回りを行なっている。聞けば、中島エドゥワルド事務局長は小川氏と両方を用意し、当選決定後、印刷に発注したとか。選挙の円滑さも含め、事務局の働きも大きく評価したい。 (剛)

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