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山本喜誉司賞44年の歩み=4年越しで記念史完成=日系の農業貢献を1冊に=6月20日に記念式典

ニッケイ新聞 2009年5月15日付け

 山本喜誉司賞選考委員会(高橋一水委員長)が四年かけて編纂を進めてきた記念史「山本喜誉司賞の歩み~ブラジル農業発展に貢献してきた先駆者達」発刊の目処が立った。四十年近くにわたって日系の農業貢献者に贈られてきた同賞。四百五十ページの大作となる同記念史(藤井剛三編纂委員長)は、日ポ両国語版。委員らは、「ブラジルの農業を大躍進させた日本人の功績をまとめたものは他にない。二カ国語で幅広い世代の日系人にも読んでもらえる貴重な一冊」と胸を張る。六月二十日午後二時から五時まで文協小講堂(リベルダーデ区サンジョアキン街381)で、「四十四周年記念史発刊式典及び記念講演会」を行う。

 四十周年の際に企画された同記念史編纂。百周年だった昨年の受賞式で配布するはずだったが、完成まで四年の歳月がかかった。第一回から十数年ほど前までの貴重な資料が、保管先の国士舘センターで焼失していた背景がある。
 「新聞や農業雑誌をひっくり返して資料集めをした。最後の最後まで写真が揃わなくて本当に大変でした」と、四月十七日に文協での定例委員会の席で振り返る藤井編纂委員長。拝み倒して家族から写真を拝借したとも話し、やっとすべて揃い校正も済んでいる状態だと報告した。
 選考委員の一人で日系初の農学博士、生田博さんは、「乏しかったブラジルの農産物も日本人が移民してから豊富になった。しかし日系人に対する評価が高いわりに、まとまった資料がなく、特にポルトガル語のものは少ない」と、その記録的な意味での重要性を強調する。
 同記念史は、昨年の第三十八回(設立四十三周年)までの受賞者百二十四人の功績が写真とともにまとめられ、ブラジル農業の発展に貢献した日系人の活躍が一目瞭然の一冊に仕上がる予定だ。
 委員会では、六月二十日の記念式典に、該当者や関係者の参加を呼びかけている。
 式典では、鈴木孝憲、荒木克弥両氏が農業について講演するほか、スライドショーやカクテルパーティーが予定されている。当日は受賞者に記念史を贈呈、また希望者には協力金五十レアルで贈呈する。
 委員会では、式典出席者に事前の連絡を呼びかけている。文協(11・3208・1755/担当=長谷、ベッチ)まで。

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