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介護マニュアル出版記念=サンパウロ市=JICAボランティアが研修会=「正しい介護の技術を」

ニッケイ新聞 2009年5月20日付け

 JICAシニアボランティアの森林たづこさん(53、青森)と同青年ボランティアの高井奈穂さん(33、兵庫)がまとめた「介護マニュアル」の出版を記念した介護研修会が、三十日午前九時から正午まで宮城県人会(ファグンデス街152)で開かれる。両ボランティアが実行責任者を務め、JICA(国際協力機構)とサンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)が後援、あけぼのホーム(家入学ハミルトンホーム長)、憩の園(吉岡黎明会長)が共催する。
 介護従事者や介護に関心を持つ学生を対象にした内容だが、一般参加者も歓迎。日・ポ両語で行われる。入場料は十レアル。主催者では参加希望者に事前に申込むよう呼びかけている。
 研修会内容は、実技をまじえた日本の介護技術の紹介、嚥下体操、口内衛生、高齢者に多い病気に関する講義。森林さん、高井さんのほか、憩の園の嘱託医らが講演する。
 介護マニュアルは介護技術の定着を目的に、JICA福祉ボランティアの人たちが看護士や各専門家の意見を参考に編集したもの。
 食事、清潔、排泄、衣服の交換、感染症の予防などの介護手順をイラストを用いて分かりやすく説明している。資料は日語、ポ語両語で作製された。
 研修会の参加者全員に、介護マニュアルのCD(PDFファイル)が配布される予定。
 来社した森林さん、高井さん、坂和三郎援協副会長、川守田一省広報渉外室長、家入ホーム長、吉岡会長は「正しい介護の技術を広めたい。介護に関わる方にぜひ来て欲しい」と来場を呼びかけた。
 申し込みは、あけぼのホーム(電話=11・2480・3022、メール=akebono@enkyo.org.br)、または憩の園(11・3209・0215、diretoria@ikoinosono.org.br)まで。

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