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アマゾナス連邦大に日本語学科=入植80年、創設百周年機に=基金、JICAも協力に前向き

ニッケイ新聞 2009年5月22日付け

 アマゾナス連邦大学に「日本語学科」を開設する計画が進んでいる。計画推進のため、同大学のナカジマ・ジェルソン副学長、レオナルド・コスタ同外国語学部コーディネーター、アマゾン高拓会のサトウ・ヒサシ・ヴァルジール会長が八日にサンパウロを訪れ、国際交流基金サンパウロ日本文化センター、JICA(国際協力機構)サンパウロ支所など関係機関に協力を要請した。
 今年の日本人アマゾン移住八十周年、アマゾナス連邦大学創立百周年を記念し本格的に動き出した日本語学科開設プロジェクト。アマゾナス連邦大学、西部アマゾン日伯協会、アマゾン高拓会の三機関が協力して推し進めており、高拓生アマゾン移住八十周年となる二〇一一年の開設を目標としている。
 外国語学部コーディネーターのコスタ氏は「日系コミュニティ以外でも学科開設の希望の声が多くあがっている。日系企業が注目している」と話す。
 学科開設に先駆け、すでに同大学キャンパス内では西部アマゾン日伯協会の協力を得て、今年三月から社会人向け日本語講座を開始している。
 一クラス二十五人で二クラスを開講。それでも参加を希望する二百人の要望には応えることができず、八月にさらに五クラスを追加開講することが予定されている。
 アマゾン高拓会のサトウ会長は、「今年の記念を機に、今まで望まれてきた日本語学科開設を実現したい。多くの声に応えたい」と語る。
 国際交流基金サンパウロ日本文化センターでは今回の要請を受け、教材を寄贈。今後も、「教材寄贈プログラム」で随時教材の提供を行う予定だ。
 そのほかにも、専門家派遣による、コースカリキュラムの作成や教材使用方法の指導などの形での支援も考えているという。
 JICAでは、現地へのボランティアの派遣を検討するということで話し合いはまとまった。
 しかし、学科開設にあたり大学レベルで日本語を教えられる人材が非常に少ないという問題がある。同センターやJICAが派遣可能な専門家やボランティアも、一カ所に留まっての長期的な援助は難しい。
 こういった状況の中、各教育機関ではすでに開設されている連邦大学、州立大学の日本語学科卒業生の講師としての呼び寄せが行われつつある。同プロジェクトでもその可能性を念頭におき、八月に予定される大学間交流事業に臨む考えだ。

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