ニッケイ新聞 2009年5月26日付け
【ロンドリーナ発】パラナ州ロンドリーナ市在住の福田みよさん(秋田県出身)が二十六日に百歳を迎えるにあたり、今月二日、市内の西本願寺で誕生祝いが開催された。
パラナ州各地から家族、友人ら三百人余りが集まり、来賓代表として西本願寺佛教婦人会長の土井静枝さんが祝辞を述べた。
みよさんは一九〇九年五月二十六日秋田県生まれ。三二年のもんてびでお丸で渡伯し、サンパウロ州カフェランジアに入植した。同地で福田徳治さん(故人)と結婚、その後はパラナ州アサイで農業に従事し、現在はロンドリーナで暮らしている。九人の子宝に恵まれ、孫は二十八人、ひ孫は十八人。
長男の武和さん(72)によると、みよさんの家族は長命で知られ、兄の鈴木友吉さん、姉の今泉ミサさん(いずれも故人)は、それぞれ百歳、九十八歳の長寿だった。
みよさんは歌が得意で、歌謡曲、民謡、詩吟と七十曲は暗記している。毎年歌の発表会に出演していたが、今年は三月に転倒してアバラ骨にひびがはいり、四月にも転んで脚を痛めた。現在は回復し、ロンドリーナで孫らと一緒に暮らしている。(中川芳則通信員)