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東西南北

ニッケイ新聞 2009年5月27日付け

 マイアミからのTAM機が二十五日夜、サンパウロ州グアルーリョス空港到着直前に乱気流に巻き込まれたのか急降下。乗客一五四人中、二一人が天井にぶつかったり、荷物棚の荷物が落ちてきたりして負傷。大半は空港内施設で手当てを受けて帰宅したが、八人は病院に運ばれ、二十六日現在三人が引き続き入院している。入院患者は骨折なども起こしており、乗務員の指示も不適切だったなどの批判の声も。
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 サンパウロ州内陸部のプレジデンチ・ヴェンセスラウの警察は二十四日午後、紙おむつにくるまれた携帯電話九台を結びつけた超小型ヘリを押収。犯罪組織に指示された青年一人を含む四人組が、刑務所内に携帯電話を運び込むために利用しようとしたもので、刑務所の傍に駐車している事に不信感を抱いた警官が職務質問をして発見した。超小型ヘリなど入手のために一万レアルを受取り済みの四人組は、携帯電話が刑務所内に届けば更に一万レアルの報償を受取る約束になっていたという。
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 サンパウロ市で窃盗に遭い易いのは、中流の上クラスで四〇歳以下の男性、白人か東洋系でアパートに住む労働者か学生、西北部か南東部に住み、バールやナイトクラブなどに出入りする人と二十四日付エスタード紙が報道。二〇~三九歳で一〇~二〇最賃を稼ぐ日系人男性は、福音派教会メンバーで集合住宅に住む黒人女性の五〇倍被害に遭い易いとまで。若い方も夜遊びは程々に。
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 二十六日付エスタード紙の表紙に、アマゾナス州カレイロ・ダ・ヴァルゼア市がすっかり水に覆われ、サンタカタリーナの水害より被害は甚大と一目でわかる写真。最悪の記録達成はまだだが、まさに〃淡水の海〃だ。

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