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東西南北

 グローボTV局は26日、看板ニュース番組「ジョルナル・ナシオナル(JN)」のキャスター、ウィリアム・ボーネル氏に対して「威嚇行為が行われている」として、強い遺憾の意を表明した。ボーネル氏は先週から、息子の納税者番号(CPF)を違法な形で使ったコロナウイルスの緊急手当の引き落としが行われるなどの被害にあうなど、一家のCPFが漏洩しているという。痛烈なボルソナロ政権批判を連日行ってJNは視聴率を上げており、その分、大統領支持者の反感も強く、ネットでの中傷も目立っていた。ただ、個人情報を盗んで悪用するのは度を過ぎた犯罪。大統領の足を引っ張るだけでは。
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 先週20日から、サンパウロ市は、休日の繰り上げによる大型連休「フェリアダン」を行った。その最終日だった25日は、注目の隔離(自宅待機)率が53%まで上がったという。市としては55%はほしかったというが、実施前の隔離率は50%を割っていたことを考えれば、実施した甲斐はあったというべきか。もっとも、コロナの感染者、死者の状況は改善せぬまま、もうすぐ6月を迎えてしまう。サンパウロ州は地域別の外出規制適用を考えはじめているが、隔離率をあげるための次なる手はあるのか。
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 最高裁のジアス・トフォリ長官は、先週末、体調を崩してコロナウイルスの検査を受けたが、結果は陰性だった。同長官は23日に吹き出物の手術を受けたが、その際にコロナの兆候を感じたために、検査を受けていた。トフォリ長官は1週間、静養を取る予定で、その間はルイス・フクス副長官が代行する。 

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