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新型インフル感染防止へ神戸=ポルトガル語で冊子

ニッケイ新聞 2009年5月27日付け

 【神戸新聞】新型インフルエンザの感染防止に役立ててもらおうと、在日ブラジル人の子どもたち向けに、甲南女子大(神戸市東灘区)の学生たちが、手洗いやうがい方法をポルトガル語で記した冊子を作成した。学生らは「正確な情報を届けたい」と活用を呼び掛けている。
 学生らは今年一月から、経済不況で苦しむ在日ブラジル人に、食料や日用品などの支援物資を送っている。
 新型インフルエンザがメキシコなどで広がったことを受け、滋賀県のブラジル人学校にせっけんを送ることを計画。同時に、手洗いやうがいの方法をポルトガル語で記した冊子を作成した。
 同大学の看護師に、正しい手洗いやうがいの方法を聞いて、ポルトガル語で表記。自ら撮影した写真も付けた。
 インターネット上で冊子の内容を公開しており、ブラジル人などの支援団体にもデータを送る。
 同大学院生の尹梨香さん(23)は「感染はどこにでもありえる。冷静に受け止める重要性を感じた。日本に暮らすブラジルの方々に予防してもらいたい」と話している。
 冊子は学生らのブログ(http://blog.canpan.info/atatakai_fuyu/)で見ることができる。(高田康夫)

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