ホーム | 日系社会ニュース | 茨城県人会=卒寿男女もかくしゃくと=敬老会90人で和気藹々

茨城県人会=卒寿男女もかくしゃくと=敬老会90人で和気藹々

ニッケイ新聞 2009年6月2日付け

 在伯茨城県人会(小林操会長)は、五月三十一日午前十時から同県人会館で第二十三回敬老会を催した。約九十人が集まり、娘、息子や孫ら家族と訪れる人が多くみられた。
 黒澤儀人副会長の司会で始まり、小林会長は「集まってくださった方に感謝したい。杖をついてでも遠くから出席して下さった高齢者方の情熱に胸が熱くなる」と挨拶した。
 宮崎正弘モジ支部長、鈴木満枝婦人部長の挨拶が続き、七十五歳以上の出席者三十五人に祝儀を贈呈。小林会長から一人一人に祝いの言葉が送られた。
 男性最高齢の小橋健児さん(92、常陸大宮市)、女性最高齢の富田くにさん(93、常総市水海道)も元気に出席、会場で花束が贈呈され、小橋さんが謝辞を返した。
 その後は生田流の琴、尺八、三味線による演奏が行われ、「さくらさくら」、「故郷」、「七つの子」、茨城民謡「磯節」などが披露された。会場全体で合唱する場面も見受けられた。多くの人から、出身の茨城県を思い出し懐かしいという声が聞かれた。
 若松孝司さんの発声で乾杯後、昼食会へ。婦人部心づくしの寿司、刺身、煮物が出された。料理には茨城県名産のこんにゃくも使用。食事後は午後二時半ごろまでビンゴ大会で盛り上がった。
 健康の秘訣を聞くと、小橋さんは「西式健康法を五十年間続けていること」。富田さんは「毎日のんびりテレビを見、新聞を読むこと。若い頃はジョギングもしていた」という。
 「特に何もしていないけど」という武藤文子さん(83、常総市水海道)は、邦字紙を毎日楽しみにしているそう。中村千代子さん(91、旧上妻村)は「コーヒーにはちみつ、きなこを入れて飲むこと」と話していた。

image_print