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生け花、ガラスとクリスタルとの出会い=池坊ブラジル支部=新境地に挑んだ花展=ワークショップも好評

ニッケイ新聞 2009年6月3日付け

 華道家元池坊華道会ブラジル支部(河村徳子支部長)は第四十一回花展「生け花、ガラスとクリスタルとの出会い」を、五月三十、三十一両日、サンパウロ市のニッケイ・パラセホテル一階大ホールで開催した。
 二十九日夜のイナウグラソンから三十一日にかけて、大勢の人が訪れ、華やかな賑わいを見せた。大部一秋在サンパウロ総領事夫妻、上原幸啓前文協会長、大原毅文協評議員会長なども来場し、鑑賞を楽しんでいた。
 会場にはガラスやクリスタルの花器に生けられた色鮮やかな花々が並び、また、天井から吊るされて展示された花もあり、来場者の目を楽しませていた。展示数は五十二杯で、十二歳の子どもの作品もあり、最高齢者は八十四歳の宮城康子さん(沖縄)。
 幾何学的な形の作品を作った、河村支部長の孫の河村ミエ・ダニエレさん(14、三世)は「三角、四角、丸など、いろいろな形を使って作った。作品がどのようになるのか分らなかったが、安心した」と話していた。
 会場では両日、初心者や興味のある人が生け花を体験できるワークショップを開催。展示室の隣の部屋に設けられた会場には生花、花器、ハサミが用意され、会場は両日とも十五人の定員で埋まった。
 指導は河村リーナ講師(二世)。参加者たちは十五分ほどをかけ、真剣な表情で「盛り花」を作り上げ、満足した顔で作品を記念に持ち帰った。
 ワークショップに参加した、サントアンドレ在住の江藤キヌエさん(福岡)は、「生け花は始めたばかりで、今日は基本を教えてもらった」という。「仕事を辞め、子どもも巣立った。今から自分の時間を持ちたい」
 花器に初めてガラスやクリスタルを取り入れた今回の展示会。河村支部長は「花とガラスを合わせるのが難しかった。花器が色鮮やかで、花も明るくなり、評判は良かった」と感想を語った。
 生徒の中には美容チェーンのSOHOに勤めている人もいるという。河村支部長は「普段、美容師をしているだけあり、美的感覚はさすが」と話していた。

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