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ニッケイ新聞 2009年6月25日付け

 沖縄で行われた「移民の日交流会」では、バンドのサルサ演奏にのって、最初はペルー移民の中年男性らが先頭を切って舞台前に出てカチャーシー踊りを始めた。そうなると見ていた参加者も次々に入って最後は全員で。参加した翁長巳酉(みどり)さんは「つまりどこの系の移民でも、よくわからない踊りは、とにかくカチャーシーにしたらハワイでもカナダでもブラジルでもペルーでもキューバでも沖縄の地元民でも全員一致で盛り上がっちゃうのであった」と臨場感溢れる解説。日本で「移民の日」をやるのは沖縄県ならでは、しかも連合会。さすが移民大県か。
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 ブラジル人審査員が採点できないため日本語は審査に関係ないものの、「世界コスプレサミット2009」では日本語で発表する組がほぼ半数。「出場者は全員非日系人だけど、なぜか毎年半分はいる」(関係者)とか。宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」を演じた二人は、主題歌を上手な日本語で披露して好評だったが、何を言っているのか全く分からない組がほとんど。日本語も審査対象にしてみては?
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 ボリビア・サンタクルス市内ではトヨタや三菱など日本の車が多いのが目にとまった。ボリビア日系協会連合会のサイトによれば、「ボリビアの自動車の約九〇%が日本車」だそう。その多くが中古車。幼稚園バスが乗用車に使われ、会社名が車体に書かれた業務用車両を見るたび、不思議な感覚に。日本語がステイタスになっているとの話もあるが、去年の十二月から、ボリビア政府による製造年による輸入制限が始まり、その数も少なくなるとか。

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