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ロベルト・ノリオ学園6月祭=子供と大人、ともに楽しみ

ニッケイ新聞 2009年6月27日付け

 ロベルト・ノリオ学園(山内和子学園長)は七日、文協ビル体育館で毎年恒例のフェスタ・ジュニーナを開催し、約四百人が訪れる賑わいを見せた。
 会場には万国旗がはためき、子供たちの晴れ姿をカメラに収めようとたくさんの父兄も訪れた。中にはカイピーラの格好をした人もいて、共に楽しもうという姿が見受けられた。
 午前十一時半、衣装に身を包んだ男の子と女の子が笑顔で手を繋ぎながら入場。男の子はジーンズにチェック柄のシャツ、首にはバンダナを巻き、女の子は色鮮やかなスカートと靴下を履き、全員が麦藁帽子を被り男女ペアになりカイピーラ・ダンスを踊った。中には先生に抱かれている子供もいて、会場は終始盛り上がりをみせていた。
 山内学園長によれば、「ダンスは一カ月前から練習してきた」という。
 子供たちの踊りの後は大人の出番。子供と同じようなカイピーラの格好をした大人たちも、腕を組んでカイピーラ・ダンスに興じる姿がみられ、子ども達に負けじと楽しんでいた。
 会場には魚釣りやダーツ、迷路ゲームなど、様々なバンカが設けられ、子ども達が列をなして遊んでいた。
 また、今年初めて「七夕飾り」のワークショップを開催。係りの女性によると、落着いて取り組めるものをしたかったという。色とりどりの短冊に子ども達は願い事を書き、会場には笹も用意され、折り紙で作った提灯や星と一緒に飾られていた。
 フェスタ・ジュニーナ恒例のビーニョケンチ、りんご飴、タピオカを赤ワインで煮込んだサグーなども振舞われた。
 同学園では、個人指導が行き届くように一クラス十人から十五人程。現在、生徒は一歳半から十歳までおり、日本語授業のほか、端午の節句や雛祭り、ハロウィン、感謝祭など各国の祭事を取り入れている。十二月には学習発表会で、踊りや歌を披露するという。
 山内学園長は、「(子供たちには)自分で道を見付けられるような人になってほしい。子供たちには想像力が豊富にあり、大人も見習うべき」と想いを語った。

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