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福祉センター盛り上げたい=援協=「チャリティーショー」12日=3氏来伯、コロニア芸能総出演

ニッケイ新聞 2009年7月7日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)の創立五十周年記念事業『チャリティーショー』(ニッケイ新聞社共催)がいよいよ十二日に迫った。日本から浪曲の国本武春氏、曲師の沢村豊子氏、ピアニストの宮下和夫氏が特別出演、さらにコロニア十七団体・個人が出演する芸能の祭典。三氏の来伯、援協五十周年記念事業にスタッフも力が入っている。実行委員長の福本エドアルド千賀人さん、京野吉男、遠藤マリオ副委員長、坂和三郎援協副会長ら関係者が本紙を訪れ、意気込みを語った。

 日本の浪曲界をしょって立つ国本武春氏の来伯には、コロニア中から注目が集まっている。二度の国立演芸場花形演芸大賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞。古典浪曲、弾き語りライブで若い世代から老人にまで人気。腕、勢い、可能性ともに注目されている四十八歳だ。
 そして、その国本氏の三味線を担当するのが、日本一の曲師と言われる沢村豊子氏。豊かな経験を持ち、その腕は業界随一という。
 宮下靖子バレエ団代表で作曲家・ピアニストの宮下和夫氏は、移民が愛した童謡・唱歌をじっくり聞かせる。さらに、コーラス・グループのエトアールとのコラボレーションも実現することになった。
 昨年の援協支援チャリティーショー「日本芸能の祭典」でも実行委員長を務めた福本さんは、「五十周年事業として進める立派な福祉センター建設に、私たちも協力し、コロニア全体で盛り上げたい」と意気込みを表す。
 「五十年前、大講堂の控え室だったところに、『援協診療所』っていう看板がかけられたときは、『本当に援護してくれるの?』って思うほど頼りなかったけど…」と振り返る藤間芳之丞さんも、同ショーに出演する。「援協の世話になるわけだから、貧者の一灯として協力させてもらいたい」。
 坂和副会長は、「みなさんの協力があっての援協。これからもがんばらせて頂きたい。そして当日は皆さん楽しんで欲しい」と来場を呼びかけた。
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 「援協創立五十周年記念事業チャリティーショー」は、文協ビル大講堂(リベルダーデ区サンジョアキン街381)で三部構成。一部(コロニア芸能団)が午前九時から、二部(宮下和夫氏)が午後一時から、三部(国本、沢村両氏)が午後二時半から。午後四時に終了予定。
 前売り券は三十五レアル(当日券四十レ)で援協、文協、老ク連、ニッケイ新聞で販売中、残席僅か。利益は福祉センター建設資金に充てられる。公演についての問い合わせは藤瀬圭子事務所(11・3207・6626)まで。

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