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ニッケイ新聞 2009年7月7日付け

 このたびトメアスーへの八十周年式典参加ツアーを企画した太陽旅行社。社長の毛利ペードロさんによれば、一九七六年から四年間、トメアスー出身者の〃里帰り〃旅行を実施してきたとか。当時の交通手段はバスでサンパウロ往復十三日間の日程。「往復の飛行機代で旅行費用全体がまかなえた」。今回の旅行も、以前の参加者からもう一度訪問したいとの話があって企画したという。三十年数ぶりの再訪、という人もいるかもしれない。
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 今日は七夕。今週末に開催されるリベルダーデ名物「七夕祭り」の準備は数日前から始まる。短冊を括りつける七十本の竹はイタペチ、モジから調達し、リベルダーデに並ぶのは祭りの二日前。飾り付けは、十一日早朝五時から施されるとか。同祭はサンパウロ市に認定され、十万人以上が来場するお祭り。準備の苦労や裏話には事欠かない。願い事で一杯の竹と短冊は、八月二十三日の焚き上げ祭で天の川に流される。
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 十二日の開催が迫った「援協チャリティーショー」。藤瀬圭子コーディネーターによれば、「前売り券の売れ行きが好評」だとか。一番の目玉は、浪曲師に留まらない活躍を見せている国本武春氏。テレビ・ラジオ、CD、弾き語りライブ、昨年は東京フィルハーモニー交響楽団と共演し、バレエ音楽の「ダフニスとクロエ」の浪曲版を披露した。才気煥発な氏の公演が楽しみだ。

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