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「日系社会の役に立ちたい」=サンパウロ州唯一の西本エリオ州議

ニッケイ新聞 2009年7月22日付け

 「日系社会の役に立ちたい」。サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市議を辞し、今年年頭からサンパウロ州議になった西本エリオ氏(45、三世、PSDB)は、そう訴える。
 母は熊本二世、父は広島二世。奥ソロのプレジデンテ・プルデンテで生まれ、三十年前からサンジョセに住む。
 同市の市議四期目中に州議に出馬し、補欠当選。今年一月から繰り上がったという強運を持つ。市議時代からスポーツ振興、日系団体への支援などで実績を重ね六万四千票を得ていた。
 昨年の百周年では、全伯一美しいとの評判の鋼鉄製の大鳥居および日本庭園建設に助力した。イナウグラソンの一カ月前に惜しくも亡くなった現地の日系政治家のリーダー小島隆治氏の名前を広場に命名したのも、西本氏の法案だ。
 「唯一の日系サンパウロ州議として、みなさんのために働きたい。県連の日本祭りはもちろん、デカセギ帰伯子弟の教育問題、再雇用問題にも、州政府として何ができるか、自分なりに検討していきたい」と力を込める。
 来年の統一選挙では連邦議員に出馬しないかのと問うと、「今は考えていない。来年まで実績を積み重ね、州議として再選を目指したい」とのべた。

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