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商議所昼食会=5年の任期「光栄だった」=丸橋首席領事が離任あいさつ

ニッケイ新聞 2009年7月22日付け

 ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の七月定例懇親昼食会が十七日正午から、サンパウロ市マクスード・プラザホテルで開催され、約八十人が出席した。
 来月からポルトガル大使館に着任する丸橋次郎首席領事が出席し、離任のあいさつを行った。
 五年の在任期間を、「百周年に関われ、移住者や日系社会がいかにブラジル社会に貢献しているか再確認した」と振り返り、「来伯した〇三年と現在の貿易・投資はどちらも三倍増。二国間関係の緊密強化に関われて非常に光栄だった」とまとめた。
 三分間スピーチではブラジル川崎重工の澁谷吉雄社長が、「海外移住と文化の交流センター(旧神戸移住センター)」への募金協力に対し感謝を示し、「目標に近い三十万七千レアルが集まり、無事に落成した」。記念式典など約六分間にわたり写したNHKニュースの映像を流した。
 また小西弘恭・日本航空サンパウロ支店長が、懸念されていたとされるサンパウロ―東京直行便の運行継続に関し、「同社の中期経営計画で、引き続き運営が決定した」と発表。拍手を送る会場に、「ご支援頂きたい」と呼びかけた。
 金融危機後ビジネスクラス利用者が減る中、あえて〇九年度からビジネスクラスの座席数最大機材をサンパウロ―東京間運行に充て力を入れていることをアピール。
 講演では、「サンパウロ州バウルー市の投資誘致」をテーマに、ロドリーゴ・アゴスチーニョ同市長とアントニオ・モンデーリ・ジュニオール同市経済開発局長が、四十万人都市の同市を紹介。
 同市長は、都市計画を進める段階にある同市の将来性を訴え、中小企業誘致のために市役所での手続き簡易化などの具体例を挙げた。
 その他、上下水処理のインフラ整備、同市を通る高速道路二路線の建設開始、国際空港導入、教育機関の充実など、持続的成長を念頭に置いたプランを並べた。
 同市経済開発局長は、「マクロ的に都市計画を進め、成長しつづけている」とし、「企業誘致のための土地確保もしている」とアピール。市役所として日系企業への協力を惜しまない、と宣言した。
 その他、五社の新入会員が紹介された。会員証を受け取ったのは、CGC GEOTECNIA E CONSTRUCOES LTDA.の米田国章社長、ブラジル新日本石油社の谷川二郎社長、MIYAHARA,MOLLET E KAWATA ADIVOGADOS ASSOCIADOS.の宮原ネルソン社長、吉井建設の吉井篤社長、MBK Distribuidora de Produtos Eletronicos Ltda.の谷本隆彦副社長。
 またNTT・ド・ブラジル社の足立幸雄代表が着任挨拶を行った。

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