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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年7月23日付け

 文協が管理するイビラプエラ公園の日本館の桜が見ごろとなっている。多くはないがモミジも見られ、何とツツジも綺麗に咲いている。全く季節感のない庭園だが、これぞブラジル、渾然一体の世界感を醸し出している。今週末に散歩にでも出かけてはいかが?
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 本紙主催で二十日に開いたアマゾン第一回移民山田元さんによる講演会。後援団体のサンパウロ人文科学研究所が同所発行の書籍を販売した。本紙を通し、売り上げの百レアルをトメアスー八十周年実行委員会に寄付した。販売にあたった田中洋典所長は、「わずかで言いにくいが…」と恐縮していたが、この浄財にトメアスーの関係者は感謝しきり。サンパウロとアマゾンの縁が一つできた。
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 浜松国際交流協会(HICE)が浜松市の委託を受け、五月から二カ月間外国人失業者のための日本語教室を開いた。受講者はブラジル、ペルー、チリの失業者五十人。採用面接や職場で最低限必要なことを全十回の講座で教えた。日本企業が重視する共同作業の大切さや、あいさつ、マナーの指導に力を入れたという。受講生約二割の十一人の就職が決まった。HICEは六月に「シャンセ! 日本語教室」も始めたが、同講座には二百五十三人もの応募が。

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