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東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月28日付け

 二十六、二十七日と伯字紙が連日報じているのが、F1レーサーのフェリッペ・マッサの負傷事件。ハンガリー・グランプリでの練習走行中の二十五日、前を走っていたルーベンス・バリチェロの車から外れたバネが、地面ではねた後、左側頭部を直撃した。裂傷と共に骨折も起こしたマッサは、カーブを突っ切り、タイヤを重ねた防護壁で止まった。自分の車の部品が直撃したとは知らなかったバリチェロも心配顔。二十五日の手術後、種々の検査が続いているが、二十七日のネット記事によれば、部品によるケガは左眼にも及んでいるという。フランスの病院に転院の予定だが、レース当日は、「マッサ頑張れ」の声援の文字も。
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 新型インフルエンザによる死者は、二十四日と二十七日にサンパウロ州で七人、二十六日に南大河州で五人が新たに確認され、総計四一人になった。真性か否かの検査対象限定により患者実数が掴めないため、保健省では、致死率の算定を対患者数比率ではなく、人口比で行い始めた。一方、サンパウロ市では〇八年、一般の風邪で一日当たり一七人余り、年間六三二四人が死亡との記事が二十五日フォーリャ紙に。感染率は普通の風邪より高いが致死率は決して高くないと、沈静化を図る関係者の思いは伝わるが、幼少児はかからないといわれながら死亡した一歳半女児や、死者の三分の二、重症患者の七〇%は特定の病気のない人など、早期治療で防げる死を前に、医療現場の認識の誤りや、対応ミスを戒める声も挙がっている。
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 ドル安傾向を受け、七月にブラジル人が国外で使った金は一〇億ドルに達し、金融危機前の水準並みの見込みと二十七日の中銀発表。旅行に行くなら国内より国外?

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